北海道の町並み紀行
*******美しい町並みを大切にしましょう*******
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Dohoku
鬼 鹿（おにしか)
北海道留萌郡小平町
☆☆☆
北海道の日本海岸に残るニシン御殿の中でも鬼鹿の花田家ニシン番屋は、その規模の豪壮さと保存度の高さで群を抜いている。近くに、今も海産物問屋を営む小規模な元番屋も残り、漁業の町としての風情が感じられる。
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留 萌（るもい)
北海道留萌市
☆☆
留萌は、小さいながらも、対岸にロシアを臨む国際貿易港である。その港町としてのシンボルが、埠頭に残る大正生まれの石造りの倉庫である。また、港に向かう坂に沿って開けた町の中にも、洋館の趣きを残す建物が僅かながら見られる。
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増 毛（ましけ)
北海道増毛郡増毛町
☆☆☆
日本海に面した増毛一帯も、かつてニシン漁で栄えたところで、江戸時代には、津軽藩の増毛勤番越年陣屋が置かれたほどである。今、その跡地には北海道では数少ない蔵造りの町屋がレンガ塀を連ねて建っている。このほかにも、町の中心部には洋館風の民家や旅館なども見ることができる。
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浜 益（はまます)
北海道浜益郡浜益村
☆☆
徳川幕府が北方警護のための陣屋を庄内藩に置かせたのが、この浜益の地である。今でも、町を見下ろす高台にある陣屋跡地には、簡素な大手門が残っている。町のはずれの浜辺には、小規模ながら優れた意匠を持つのニシン御殿も保存されている。
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石 狩 （いしかり)
北海道石狩市
☆☆
石狩川河口に開けた町、石狩。昔も今も石狩川に溯る鮭漁が盛んな町である。北海道を代表する味覚のひとつである石狩なべの元祖、金大亭は、明治の佇まいをそのままの姿で残している。川に沿って伸びる街の中には、石造りの民家や煉瓦造りの倉なども点在している。石狩川の河畔には、朽ちた廃船群が並び旅情を誘う光景が広がっている。
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小 樽（おたる)
北海道小樽市
☆☆☆☆
かつて北海道一の栄華を極めた小樽。港町としての繁栄ぶりを今に伝えるのが、小樽の象徴でもある運河と，その運河沿いに連なる石造りの倉庫群である。これらの倉庫の多くは明治に作られたものだが、規模はもちろん、その意匠も素晴らしい。また、北のウォール街とも呼ばれる銀行街やその周辺の蔵づくりの町屋にも往時の繁栄ぶりを窺い知ることができる。
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余 市（よいち)
北海道余市郡余市町
☆☆☆
江戸時代から、北海道各地を所管する各藩とアイヌの人々の間では、さまざまな交易が行われてきた。その舞台となったのが運上所であり、余市に現存する下余市運上所はその遺構を伝える貴重なものである。余市は、大正まで、ニシン漁でも栄えたが、福原魚場には、番屋や蔵などが重厚な姿を残している。また、ここはウィスキーの故郷でもあり、石造りの貯蔵庫が美しい光景を見せる。
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美 国（びくに)
北海道積丹郡美国町
☆☆
東積丹の中心、美国、ニシン漁で栄えた海辺の町である。町並みとしては、元網元の家や石造りの倉に、僅かにその面影が見られる。今も、漁業の町であり、寒風にさらして棒タラを作る独特の光景は､なかなか風情がある｡
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Donan
寿 都（すっつ）
北海道寿都郡寿都町
☆☆☆
北海道の日本海側には、ニシン漁全盛期の遺構が各地で見られる。その中でも、この寿都に残る二軒のニシン御殿は特に素晴らしい。橋本家は、純和風のおとなしい外観だが、床下に活性炭を敷き詰めるなど、見えないところにも特徴がある。また、佐藤家は対象的に、六角形の燈屋を備えた洋館風の外観が、海に向かって異彩を放っている。
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江 差(えさし)
北海道檜山郡江差町
☆☆☆
かつて｢江差の五月は江戸にもない」とうたわれたいう江差。ニシン漁が盛んだったころ、江戸や上方からの北前船で賑わい、道内各地との交易拠点であった。浜に向かって多くの蔵を段々上に連ねた網元・横山家は、その繁栄ぶりを伝えている。古い町並みは、しだいに少なくなってきているが、今も江差追分の情緒が似合う町である。
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松 前（まつまえ)
北海道松前郡松前町
☆☆
江戸時代、蝦夷地の護りとして、松前藩が置かれたここは、日本最北の城下町である。今は、海峡に面した静かな漁業の町となっている。それでも、再建された松前城と、その周辺に広がる寺町界隈には、僅かではあるが城下町としての面影をみることができる。
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函 館（はこだて)
北海道函館市
☆☆☆☆☆
北海道の玄関口・函館は、文明開化のころ、日本の玄関口のひとつでもあった。ロシア正教のハリストス正教会や公会堂をはじめとして、港を見下ろす山の手に広がった町並みなどに、異国情緒が今も色濃く感じられる。また、港近くの町屋にも洋館風の造りを取り入れた家々が残り、レンガづくりの倉庫群とともに港町の風情を伝えている。
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